CAT / TOPICNov 19, 2016

写真家 深瀬昌久の愛猫を記録した「Afterword」発売。

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写真家 深瀬昌久の写真集「Afterword」が roshin booksより出版されます。

深瀬は愛猫家として知られ、生前に「ビバ!サスケ」、「サスケ!!いとしき猫よ 」、「猫の麦わら帽子」の3冊の猫を題材とした写真集を出版してきました。本作は「サスケ!!いとしき猫よ」の巻末に収録されていた、サスケ日誌からできた写真集です。

前作「Wonderful Days 」では、深瀬が妻の洋子との結婚生活の初期に一緒に暮らし始めたヘボとカボという2匹の猫をテーマにした作品でした。愛くるしい2匹と妻との生活を写した作品は、深瀬の他の作品との関連を少なからず感じさせるものに。そしてwonderful daysという言葉が素敵な意味を持てば持つほどに、その後の破局を暗示させるような影を含んだ作品でもありました。

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今回はその後、洋子との離婚後に深瀬が溺愛し、3冊もの写真集を出版することになった猫のサスケが題材です。写真界でサスケは、写真家 荒木経惟の愛猫チロに並ぶほど有名な猫でもあり、実は2代目なのだそう。

最初に写真家 高梨豊から譲りうけた子猫初代サスケは、当時住んでいた大家さんの意地悪のせいか、深瀬の留守中にこつ然と消えてしまいました。そこで捜索願いの張り紙を四方八方に張り巡らしたところ、横浜の女性から「これはサスケではないか」と連絡があり、お礼のウイスキーを用意してサスケを迎えに行った深瀬の前に現われたのが、この2代目となるサスケなのです。初代より少し不細工な違う子猫でした。しかし、深瀬はそれをサスケと呼び、どこへ行くにも連れ回すようになりました。

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写真出版レーベルroshin booksが、深瀬アーカイブスにあったサスケ日誌のための写真原稿であるL伴サイズの小さな写真と、そこに添えられていた深瀬の手書きのテキストを見て、一目惚れしたことが本作出版の経緯。深瀬の代表的な作品「鴉」や「父の記憶」のように、孤独と自己を追求したような、深瀬の裏腹のない純粋な究極の愛を感じられる作品が集められました。

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本のデザイナーには加藤勝也、プリンティングディレクターには熊倉桂三を起用し、サイズは小さいながらも重厚感のある仕上がりに。表紙はサスケの型押し。また、装丁は猫の毛並みを意識した手触りで、小口はまるで猫の爪研ぎのごとくざくっとした裁断がほどこされています。

写真集好きにはもちろん、愛しいだれかへのプレゼントとしても喜ばれる一冊です。

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深瀬昌久 
Masahisa Fukase
Afterword

1st edition of 900 copies
104 pages, 80 black & white plates
hardcover , embossed.
text ; Japanese and English
book design ; Katsuya Kato
size ; 210mm x 231mm x 18mm
roshin books 2016
ISBN 978-4-9907230-5-7
release date ; 15 November 2016

roshin books http://www.roshinbooks.com/afterword.html
ご購入はこちら 
http://www.roshinbooks.com/afterco.html

日本での取り扱い書店は、shashasha、代官山蔦屋書店、青山ブックセンター、ブラインドブッ クス、ホホホ座など。

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